筒井康隆の本を4冊ほど買った。
うち二冊は筒井康隆の本といえば語弊があるんだけど
おもしろかったのは大いなる助走。
昔ハードカバーの本で読んだのだが、文庫で出てたので買った。
久しぶりに読み返して、読み損ねた部分も読み取れた。
小説のゆくえ も買ってみた。
こちらは読むスピードが少し落ちてしまう。
じっくり読んでいこう。
○○年代日本SFベスト集成という本が2冊あったので、買ってみた。
筒井康隆の「熊の木本線」を久しぶりに読んで、この小説のすごさをあらためて実感した。真相はどうなんだ、とそちらばかりに気がいっていたが、夢の木坂分岐点を読んでのち、読み方が変わった。座敷に入っていく電車は私の夢にも出てくるようになってしまった。
驚いたのが星新一の「解放の時代」であった。これは星新一の小説の中のある「時事風俗、ショッキング、セックス描写はしない」という制約を正面から破ってしまっている作品で、大変ショッキングであった。日本SF黎明期だからこそ見られる星新一の側面とでもいおうか、とにかく読んでみてくれとしかいいようがない。
星新一の短編集には収録されていない作品だったので、今まで一度も目にすることはなかった。
このような衝撃作をどの短編集にも収録しない態度を見て、あらためて星新一という作家の恐ろしさを感じた。
(星新一の作品には時事にからんだ小説もある。こちらはテーマ自身には普遍性を持ちながらも、オチに当たる最後の一行が完全に時事ネタに絡んでいる。短編集に収録されているので読まれた方も多いと思う)
眉村卓「通り過ぎた奴」
田中光二「最後の狩猟」
も大変よかった。どちらもストーリーの背景の世界観の異質さが、ストーリーに絶妙に絡んでおり、背筋が寒くなるほどよい。
この異質な世界観は何であろう。SFベスト集成という本に収録されているだけに、どの短編もすごいの一言。あとが続けられない。
リアルタイムでこれらの作品に出会っていたら、今頃原稿用紙とにらめっこをしていることだろう。
うち二冊は筒井康隆の本といえば語弊があるんだけど
おもしろかったのは大いなる助走。
昔ハードカバーの本で読んだのだが、文庫で出てたので買った。
久しぶりに読み返して、読み損ねた部分も読み取れた。
小説のゆくえ も買ってみた。
こちらは読むスピードが少し落ちてしまう。
じっくり読んでいこう。
○○年代日本SFベスト集成という本が2冊あったので、買ってみた。
筒井康隆の「熊の木本線」を久しぶりに読んで、この小説のすごさをあらためて実感した。真相はどうなんだ、とそちらばかりに気がいっていたが、夢の木坂分岐点を読んでのち、読み方が変わった。座敷に入っていく電車は私の夢にも出てくるようになってしまった。
驚いたのが星新一の「解放の時代」であった。これは星新一の小説の中のある「時事風俗、ショッキング、セックス描写はしない」という制約を正面から破ってしまっている作品で、大変ショッキングであった。日本SF黎明期だからこそ見られる星新一の側面とでもいおうか、とにかく読んでみてくれとしかいいようがない。
星新一の短編集には収録されていない作品だったので、今まで一度も目にすることはなかった。
このような衝撃作をどの短編集にも収録しない態度を見て、あらためて星新一という作家の恐ろしさを感じた。
(星新一の作品には時事にからんだ小説もある。こちらはテーマ自身には普遍性を持ちながらも、オチに当たる最後の一行が完全に時事ネタに絡んでいる。短編集に収録されているので読まれた方も多いと思う)
眉村卓「通り過ぎた奴」
田中光二「最後の狩猟」
も大変よかった。どちらもストーリーの背景の世界観の異質さが、ストーリーに絶妙に絡んでおり、背筋が寒くなるほどよい。
この異質な世界観は何であろう。SFベスト集成という本に収録されているだけに、どの短編もすごいの一言。あとが続けられない。
リアルタイムでこれらの作品に出会っていたら、今頃原稿用紙とにらめっこをしていることだろう。